外壁塗装の点検

点検で外壁塗装の状態を調べる

外壁塗装

点検サイクル

外壁塗装はモルタルもサイディングも5年ごとに点検をしましょう。 必ずしも5年おきに塗装工事をするわけではありませんが、外壁の劣化の状況を見て「来年か再来年にはメンテナンスすることになるかな」と予定を立てたり 「ここは気候も穏やかなせいか激しく風化する様子はなさそうだ。あと3年は大丈夫と信じてみよう」と確信するためにも最低5年間間に1度はチェックしたほうがいいでしょう。 心配性の人なら毎年点検しても構いません。そして実際に外壁塗装工事をするのはだいたい10年間隔になると思われますが、全国一律で10年を目安にしてはいけないようです。 厳しい寒さや暑さの土地ほど劣化速度も速いですし、環境によってメンテナンスのサイクルも違ってくるので年数だけを基準に考えてはいけません。 北海道は5年、秋田は7年、長野は8年、名古屋は9年、といった具合に地域によってバラツキが生じるのです。 「かなり傷んできたみたいだけどまだ8年しか経ってないからもうちょっと現状のまま頑張ってもらおうかな」と万全ではなさそうなのに続行させるのはちょっと危険な発想ですし、 惜しみなくメンテナンスに取り掛かかるべきでしょう。

クラック

外壁を点検しましょうと言われても「素人同然の自分がチェックしたって劣化がどの程度進行しているのかわからないよ」と思うかもしれませんが、意外と見た目だけで簡単に判断できるポイントは多くあります。 例えばひび割れで、塗膜に細いひびが入る場合と下地からひび割れる場合があります。前者はヘアクラックと呼ばれる現象で塗膜の劣化が原因で起こります。 後者はただのクラックで、モルタルが乾燥して収縮することで発生する場合と建物本体が歪んでしまいそのしわ寄せとして外壁に現れる場合があります。 ヘアクラックだけならそんなに慌てて騒ぎ立てるほどのトラブルにはなりませんので、「そろそろ外壁塗装工事のタイミングかな」と家族会議を開くきっかけ程度で済みますがクラックが発見されたら悠長にはしていられません。 建造物に変な力が加わって外壁を破壊しているかもしれませんし、そうでなくても下地に不具合発生なので放置してはおけません。一度業者に見てもらうなり行動しなければ危険です。

危険信号

注意しなければならないのはひび割れだけでなく、他にもいくつかあるので解説しておいたほうがよさそうなのを数点挙げていきましょう。 外壁から粉を吹いたような現象が確認できたら、それは顔料が紫外線などを長期間浴びてきたことで分解されてしまった証になります。 塗膜の樹脂が劣化してきたと思われますので、審美的にもマイナスですし外壁塗装工事をしても良い頃合だよ、という信号と受け止めましょう。 これはモルタルの場合ですが、サイディングでも同じような現象は起こります。 ただし原因は別になり顔料から粉を吹くのではなくサイディングの鋼板をコーティングしているメッキから、メッキの腐食が原因で起こる現象です。 どちらも住宅を醜くしてしまう現象なので、「誰からも褒められる住居でありたい、息をするのも忘れてしまうくらい見蕩れるような素敵な外観を維持したい」と願うのなら早急に外壁塗装の手配をしましょう。